『青山慶子とお塩のスートーリー』
美味しいお塩が食べたい!
美味しいお塩を食べたら なんとなく 元気になりそう!
が、スタート
そんなお塩ってどんなお塩でどこで作られているの?
折角探すならとことん!
検索をするうちに出る “完全天日塩” のキーワード
完全天日塩て何?
内容を調べて驚愕!
これって大変じゃない?!
だって、海水を組み上げ、太陽と風だけでお塩に育てるんだから!
普通は海水を組み上げ、それを火で炊き早く乾燥をさせて生産量を上げることで生活がしていけるようになるのに・・・
“完全天日塩“ というワードに凄く興味を持ち、ワクワクしながら “完全天日塩”の日本中の製塩業者さんに全部電話をする事に!
結果、本当に完全天日塩で製塩をしていたのはただ一人のお爺さんだった!
私はすぐさま、電話でお爺さんに現場を見たいと連絡、製塩をしている現地へと飛んだのであった。
【お爺さんとお塩のストーリー】
在学中に旅行したインドで撮影した写真が、京都の写真展で特選を受賞
その後大学を中退して東京で出版社を設立
自ら報道カメラマンとして戦後のベトナムや南あふりかの人種差別問題、カンボジアの内戦など撮影を続けた
三十五歳の時、取材先から帰る途中、腹部に激痛が走った
急性肝炎だった
「仕事柄、緊張とストレスで酒が増えていた。もっと体のことを考えようと思った」
知人のいる熊本で療養生活を送った。
その時思い出したのが学生時代に研究していた塩だった。
「日本国内に塩は約二千種類あるが、海水から塩を作っているのはわずか、なら本物の塩を作ろう」
※沖縄タイムス抜粋&少し変更
【お爺さんの塩作りを始めてからのストーリー】
最初は熊本で製塩を始める。
そこの島は日照時間が長く、海水も綺麗で、生活排水も流れていない。
三十六歳の時に移住して島内にて会社を立ち上げ、本格的に海水から塩作りを始めた。
一昼夜九十度以下の熱で釜炊きして太陽光で乾燥させ「天然塩」を作った。
その後、多良間村の特産品を作って欲しいとの友人の依頼を受け、同村へ移住。
敷地は海岸近くにある。
海水ポンプで汲み上げて、六メートル四方のコンクリート製水槽に、三Mの高さから海水を落とす。
その時に太陽熱や自然の風で水分を飛ばしてろ過する。
竿の作業を約一ヶ月間続けることで、塩分濃度を3%から18%にまで上げることができる。
その後、「結晶ハウス」と呼ぶビニールハウス内に数日間置いて、太陽の光と熱のみで水分を蒸発させ、完全天日塩が完成する。
「海水の持つミネラル分を損なわないためには、天日干しが一番いい」
汲み上げた五トンの海水から一ヶ月以上かけてできる塩の量は約二十キロ。
作業は夜明け前と日が暮れた後に行う。
「決して割がいいとは思わない。でも、自然とともに作る『本物の塩』を多良間から発信したい。同時に食の安全についても伝えていきた」海水からの塩作りを続けて〇〇年。本物にこだわる「塩職人」は、今日も現場で塩と向き合う。
※沖縄タイムス抜粋&少し変更 |